教育費につぎ込むと、老後資金が貯まらない

老後資金づくりのうえでは、教育費とのバランスが大きな課題となる。目の前で必要な教育費にお金をつぎ込んでしまうと老後資金は貯められない。特に、子供を私立の中学・高校に入れると、1人につき少なくとも年間100万円はかかってしまう。子供1人を私立に通わせるには、年収600万円の家庭でギリギリ、子供2人を私立に通わせるには年収800万円ないと無理、と考えたほうがいいだろう。もし年収が足りないなら、妻が働いて収入を増やすなど、何らかの工夫が必要だ。

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子供がもう中学生

私立か公立かという問題も含めて、教育費と老後資金を両立させるうえで最大のポイントになるのは「子供の年齢」だ。子供が高校(私立なら中学)に入学してから社会人になる間の家計は厳しく、老後資金の積み増しは難しい。貯蓄に励むことができるのは、子供がまだ小さい時期と、子供が社会人になった後だけだ。このスケジュールはあらかじめわかっているのだから、早いうちに「貯蓄ができる時期」と「できない時期」をしっかりと想定し、「貯蓄ができる時期」には確実に実行することが重要になる。