住宅ローンは、「余裕があるなら少しでも繰上返済をしたほうがいい」と考える人は多いと思います。しかし、節税という観点では、繰上返済はデメリットになりうる場合があるのです。現時点で最新の住宅ローンの控除について解説するとともに、繰上返済をするべきではないケースについても考えていきます。

住宅ローンを繰上返済すべきではない3つの理由

住宅ローンは、いわば借金です。それなら、「より早く、より多く返済したほうがいいに決まっている」と考える人も多いことでしょう。しかし、必ずしもそうとは限りません。個人事業主や会社経営者、サラリーマンも含めて、自分は繰上返済が本当に得になるかどうかを検討してみることをおすすめします。

「住宅ローンを繰上返済すべきではない理由」は、以下の3つです。

(構成=岩川悟、吉田大悟 図版作成=木村友彦)