個人事業主か、法人か……。独立開業する人が最初に悩むポイントであり、一般的には「売上1000万円を超えたら法人化がいい」とも言われています。しかし、「売上に関係なく法人化がいい。法人のほうが圧倒的に節税対策に優れる」と語るのは、税理士法人Five Starパートナーズの代表税理士であり、税理士YouTuber「ヒロ税理士」としても活躍中の田淵宏明氏。個人事業主と法人の「節税メリット」について、様々な観点で徹底比較してもらいました。

個人事業と法人、その違いはどこにある?

税務署に「開業届」を提出し、個人で事業を営む人が「個人事業主」です。「開業届」を出さずに仕事を請け負うフリーランスも同じく個人事業主になります。一方、法人登記をし、法律に定められた権利や義務を有する組織が「法人」です。両者の違いを会社運営で必要な観点から見ていきましょう。

節税という観点では、下記のうちの「税金・税率」の項目が重要ですが、節税以外にも法人化によるメリットがあり、デメリットもあることをここで理解しておきましょう。

(構成=岩川悟、吉田大悟 図版作成=木村友彦)