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この20年でニューハーフ嬢が10倍に増えたワケ
鈴木春信「色子の送り」(18世紀)。江戸時代、セックスワーク専門の少年を「色子」といった。付き添いの男とともに、仕事先に向かう色子の姿は、当時の娘と変わらない。
鈴木春信「艶色真似ゑ門」から(18世紀)。陰間茶屋の場面。一見、男女の性行為のように見えるが、よく見るとペニスが2本あり、上に乗って若旦那のペニスを受けているのは、女装の少年であることがわかる。
ノガミ(上野)の男娼。敗戦後の1946~1948年、東京の北の玄関口・上野駅界隈には、女性の街娼とともに多くの女装男娼が集まった。「西郷さん」の銅像の下で客を待つのは、ノガミ男娼世界、第一の美貌といわれた「人形のお時」姐さん。
女装男娼「福島ゆみ子」。1937年、東京銀座で私服警官を誘い「密売淫」(無届け売春)の容疑で逮捕された。築地署で取り調べたところ男性であることが判明し、法律が適用できず釈放となった。
三橋順子『新宿 「性なる街」の歴史地理』(朝日新聞出版)
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