【mucco】お子さんはどういうときにケチだと言うんですか。
【藤川】それはもう、欲しいものを買ってくれないときですね。ナニナニちゃんもみんな持っているとか言いますけど、ナニナニちゃんのところはお金持ちなんだろうね~、と言って突き放す……。
【mucco】逆に、言えない人というのが多いのでしょうか。うちは貧乏だって。
【藤川】子どもどころか、奥さんにも言えない人多いですよ。年収が下がっても奥さんに話せなくて借金までつくったり。
【mucco】それは妻にしてみればショックですよね。信頼してもらっていないとうけとりかねません。家族として。
【藤川】夫婦でお金のことを話せないと家計はうまくいかないです。よくあるのが、毎月例えば夫は30万円の家計費を妻に渡して、それっきり。どんなふうに使われているのかわからないけれども、とにかくその額面を維持することについては変な責任感があるというか、足りないと消費者金融から借りても帳尻を合わせる。それで取り返しつかなくなっちゃう。本当にそういう人いるんですか、とよく聞かれますが、いるんです。消費者金融の多重債務の理由でいちばん多いのが「生活苦」と「収入減」です。
代々のお金持ちはブレない価値観をもっている
【mucco】奥さまがお給料を管理しているご家庭が多いのですが。
【藤川】確かに多いですね。
【mucco】我が家は年初に生活費など費目別の予算を決めて、それに沿って暮らし、実際にかかった金額を月末に報告、請求請求しています。
【藤川】おもしろい仕組みですね。予算を作って、しかも実費精算なんですね。それだとしっかり共同経営できますね。
【mucco】我が家は会社みたい(笑)。でも私にはそれが当たり前だったので、奥さんに全部預けるというほうが驚きます。だからみなさんへそくりができるのですね。ところで、最近アベノミクスで世の中がすこし明るいムードになっていますね。百貨店にいっても去年と空気が明らかにちがいます。
【藤川】実際に百貨店の売上も伸びていますしね。われわれのところでも、相談の内容が一変したんですよ。不動産を買いたいというお話が今年1月くらいからぱらぱらと出始めて、2月からもうすごい勢いです。不動産屋からも売ってください、売ってくださいというメールが来るんですけど、売り物件が足りない状況。
【mucco】でも実際の収入は……。
【藤川】そんなに増えてないですよ。