インクが切れるという恐ろしい事態を回避

1本ペンが入っていれば、それでいいじゃないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ペンは得てしていきなりインクがなくなるものです。

そうなったら、メモができません。とても大事な内容なのに、インクが切れてメモができない、という恐ろしい事態も起こりえます。

私の場合、取材メモでは大量に文字を書きますから、インクもどんどんなくなってしまう。だから、インクが切れて困った、ということにならないためにも、ペンは常に複数本、用意しておくのです。

また、みなさんも経験があると思うのですが、ペンを使ったあと同じ場所に戻さずに、つい置きっぱなしにしてしまう。すると、バッグを開けて、「あれ、ペンがない!」ということになる。これでは、困ってしまうわけです。

複数本、常にバッグに入れておけば、こういうミスを防ぐことができます。いつでもどこでも、あっという間にペンを取り出すことができるのです。

出所=『メモ活』(三笠書房)

気分が上がるペン、高価なペンも一手

私が使っているペンは、三菱鉛筆のボールペン「ジェットストリーム」です。取材でたくさんメモをとらなくてはいけないという職業柄、ペンの書き味にはものすごくこだわります。

いろんなペンを試した中で、20年ほど前にこのペンに出合って以来、もはやこれしか使わない、というほど愛用しています。何より、書き味がなめらかでスムーズなのです。なので、スラスラとたくさん書けて、まったく疲れない。

ペン先のボール径にもいくつか種類がありますが、私は0.5ミリと、0.7ミリを用途別に使い分けています。取材のメモで使うのは、0.7ミリ。細かな字を書かないといけないスケジュール系のメモは、0.5ミリにしています。

私にとってペンは完全に消耗品なので、安価なボールペンで、芯をどんどん入れ替えて使っていますが、ペンにこだわる、というのもひとつのスタイルです。

それこそ接客業や営業職の人などは、お客さまに自分のペンでサインをしてもらう、というケースもあるでしょう。

高価な商品を扱っているのに、さすがに安価なペンというわけにはいかない。そのため、高級なボールペンを使っている営業担当の方も少なくないようです。

毎日使うペンですから、とにかく書きやすくカジュアルなペンを選ぶのもいいですし、ここぞというときには、気分が上がるペン、お気に入りの高価なペンを使うのも、ひとつの選択肢です。