自分用の仕事マニュアルをつくる

また、メモをとっていれば、それは次の機会にも活かすことができます。後日、似たような仕事を頼まれたとき、そのメモが再び活きてくるのです。

そしてメモをベースにして、その仕事に必要な手順、時間、費用などをまとめておく、自分用の仕事マニュアルに仕立てていくこともできるでしょう。

【図表1】メモで仕事の効率サイクルを回す
出所=『メモ活』(三笠書房)

新しく覚えたことはメモに残し、自分用のマニュアルに落とし込んでいくのです。そうすると、仕事はどんどん次のステップに移っていきます。自分の成長スピードを上げられるのです。

メモをとらなかったら、同じ仕事を次に頼まれたとき、またゼロから発注者に確認しなければなりません。途中でわからないことに気づくかもしれません。これでは、周囲からの評価は残念なものになってしまうのです。

メモを活用して仕事をすばやくこなして、
まわりからの評価をアップさせよう。

ペンが3本あればどんなときも困らない

私はどんな些細なことでも、どんどんメモをとる「なんでもメモ」を推奨していますが、そのために、まずやっておきたいのは、すぐにメモがとれる環境づくりです。例えば、ペンは1本ではなく、複数本バッグに入れておくこと。

しかも、バッグの内側、外側のあちこちに入れておく。そうすることで、すぐにペンを取り出すことができるからです。

何かが思い浮かんで、さあメモと思ったのにペンが見あたらない。これは、なんとしても避けたい事態です。

あれ、どこ行っちゃったんだろうと、バッグの中をごそごそしているうちに、肝心のメモする内容を忘れかねません。なので、私は常時、最低3本はバッグにペンを入れています。

今、使っているのは革製のトートバッグで、バッグの口を開いた、すぐ脇の小さなポケットにペンを挿しています。

かつてはファスナーやポケットがたくさんついたバッグを使っていましたが、それだとどうしても開けるのに時間がかかってしまいます。そこで、中身がすぐに見えるトートバッグを選ぶことにしたのでした。