現在進行形と相性の良くない動詞
「一時的な継続/躍動感」は、長時間続く動詞とは相性が良くありません。例えば、下記のような単語です。どれもふつうは、数週間~数年の時間幅を持つ動詞です。
● believe「~を信じる」
● belong to「~に所属する/~のものだ」
● contain「~を含む」
● have/own/possess「~を持っている/所有している」
● know「~を知っている」
● like/love「~が好き/~を愛している」
● live「住んでいる」
● remember「~を覚えている」
● resemble「~に似ている」
● understand「~を理解する」
● want「~が欲しい」
例えばknowという単語を確認してみましょう。
「彼を知っている」という状態は、相当なことがない限り、しばらく続きますね。そのうち忘れてしまうことはあるかもしれません。それでも「知っている」という状態はある程度の期間継続されるはずです。
knowという動詞が持つ幅の長さが、現在進行形の「一時的な継続/躍動感」という意味とぶつかってしまうのです。そのため、knowは現在進行形にならないのです。
「have=食べる」なら進行形にできる
have「持っている」は注意が必要です。車でもペンでも、一度購入したら数カ月~数年所有するのがふつうです。そのため、have「持っている」は現在進行形にしません。
ただし、「食べる」という意味ならhaveを現在進行形にすることが可能です。食事をとるという行為は一時的なものだからです。
He is having lunch now.
「彼はいま昼食をとっている」(一時的な継続/躍動感)