社会人が英語力を伸ばすにはどうすればいいのか。TOEIC355点からTOEIC935点を達成した経験を持つ、社会人のための英語コーチのはじさんは「社会人がまとまった学習時間を確保するのは難しい。通勤中や休憩時間、家でのちょっとした隙間時間を活用するのがポイントだ」という――。
スマホ画面を見ながら考えている女性
写真=iStock.com/mapo
※写真はイメージです

「なぜ英語を学ぶのか」を明確にする

グローバル化が進み、現代で働く社会人にとって、英語力は仕事の幅を広げるだけでなく、キャリアアップや自己成長にも欠かせないスキルとなっています。

しかし、日々業務に追われる中、英語学習の時間を確保することは簡単ではありません。「仕事が忙しい」「時間がない」といった理由で、学習を後回しにしている方も多いのではないでしょうか。

実は、働きながらでも工夫次第で、効率よく英語力を伸ばすことが可能です。

本記事では、限られた時間を有効活用し、効率的に学習を進める方法をご紹介します。

英語学習を始める第一歩は、自分に合ったゴール設定と学習プランを立てることです。効果的に目標を設定し、実現可能な学習プランを立てるためのステップをご紹介します。

まずは、自分がなぜ英語を学ぶのか、その理由を明確にしましょう。理由が曖昧だと、目標設定にズレが生じ、ゴールまで遠回りしてしまうことやそもそも辿りつかないことが起こりえます。「仕事で英語を使う必要がある」「海外旅行で現地の人と交流したい」「資格を取得してキャリアアップしたい」など、人それぞれ学習の動機は異なります。

そこに正解不正解はないので、自分を見つめ直し、整理しておくことが大切です。

最短距離で目標達成するための下準備

次に、現在の英語力の把握です。現在地がわからないと、正しい目標設定をすることが難しくなります。無料で受けられるオンラインテストを活用したり、資格試験に受験してみたりして、自分の現在地を知りましょう。TOEICや英検などの資格であれば、スコアがどのくらいか、英会話であればCEFRレベルなどがわかりやすい指標になります。

目的と現在地を把握したら、具体的なゴールを設定します。

目標は「TOEIC800点を6カ月で達成する」「英語で5分会話ができるようになる」など、達成可能で測定可能な内容にすると良いでしょう。英語初心者の方が、「TOEIC900点取得する」「ネイティブとスラスラと会話できるようになる」のような、いきなりハードルが高すぎる目標設定は避けましょう。現在地との差が大きく、挫折する原因となってしまいます。

最後に、ゴールを達成するための、具体的な学習プランを立てます。

例えば、スピーキング向上のための瞬間英作文、リスニング強化に向けたシャドーイング、発音を磨くための音読など、どんな学習に取り組むのかを週単位で計画していきます。目標や自分に合った学習方法を決め、継続して取り組むことで、効果的に学習を進めることができます。

このように学習の計画とゴールを明確にすることで、最短距離で目標達成まで行うことができます。