夫婦間で続けている交換日記が10冊突破!

夫婦の時間を大切にすることも、習慣といえば習慣です。奥さんとご飯に行く予定があるときは、何を食べに行くか、どこに行けば話が盛り上がるか、お互いにちゃんと考え、話します。

奥さんとの間では交換日記を長い間続けています。新潮社から出ている『マイブック』(日付と曜日しか書かれていない白紙の文庫)を使って、そこに日々あったことやお互いのうれしかったこと、不満などを綴っています。もともと奥さんからの提案で始めたのですが、毎日書くのが難しいから一度やめようかという話になりました。でもそのとき、僕が「どちらか先に死んだとき、読み返して思い出せるじゃない? 1日1ページというルールを設けたら、1日1個の楽しみになるよ」と主張したら、それはそうだねと納得して、今に至っています。現在、10冊目に達しました。

「人が薦めること」を大事にするのと並行して、「人がやっていないこと」も意識的に取り組んでいます。この業界に入ってすぐのころ、行ってみたのは当時はやり始めたけど、まわりにまだ行ったことのある人がいなかったSMクラブでした。というのも当時は19歳の若造。何を発言しても、業界の先輩は相手にしてくれません。振り向いてもらいたいがため、1人でSMクラブに行ってみて、その話をしたら、「本当? どういうところなんだよ?」と耳を傾けてくれたのです。人が関心のあることを自ら体験すれば、興味を持ってもらえることを知りました。

年に数回、スケジュールを割いて旅行に出かけていますが、去年エルサレムに向かったのも同じ理由です。エルサレムもみんな興味を持っているけれど、物騒なイメージがあるから実際に行った人はほとんどいない。そういう土地に行くと、みんなが話を聞きたがるので、それについて語ることができます。