意外とまわりの人も緊張している

大切なのは、「他の人も緊張している」という事実を理解することです。

これまで多くの方の相談を受けてきた経験上、1つ断言できることがあります。

それは、社交的なキャラを装っている人は少なくないということです。

ぱっと見、フレンドリーな人でも、よくよく話を聴けば、「内心けっこうムリしています」という人は意外と多いのです。

そもそも「社交的にならなければ」と気張っている人は、自分がどう見られているかで頭がいっぱいなはずです。

あなたの振る舞いをチェックする余裕はないでしょう。

あくまでも仕事上の関係なのです。友達ではありませんし、一生付き合うわけでもありません。ムリして社交上手を装ったりしなくて大丈夫です。

大切なのは、そんな自分を否定して落ち込まないことです。

「あの人も緊張しているんだな」と自分だけではないことに気がつければ、硬くなった気持ちもほぐれるのではないでしょうか?

緊張しているのは自分だけではないと安心しよう

管理職向けの研修で上司も緊張している

上司と2人で過ごすのがしんどい

「役職」ではなく「○○さん」と考える

営業に同行したり、他の人が先に帰ってしまったり、不本意ながら上司と2人きりになることはあるものです。

そんな時、「何を話せばよいのやら……」と気まずさからしんどくなってしまうことはないでしょうか。

まず知ってほしいことは、向こうだって気まずい、ということです。

「若い人の話題って何だろう?」「ハラスメントとか言われるのでは?」。

管理職向けの研修をすると、こういった声をよく聞きます。

「上司も緊張しているんだな」と思うと、あなたの気まずさも少しは晴れるのではないでしょうか。

もちろん、中にはまったく気を遣ってくれない上司もいるでしょう。

実際、私が新入社員の時の上司がそんな感じでした。派手なスーツに銀縁メガネをかけていて、見た目は完全にヤクザ(もちろん健全な会社です)。

言葉もキツく、よく怒鳴るため、どうしても身構えてしまっていました。