自分にできることに集中している限り、心が乱れることはない
「それでも気になってしまうんです……!」という人は、「機嫌を損ねないこと」ではなく、「結論から話すこと」に意識を向けてみてください。
相手の反応を気にしている時は、次のようにたいてい前置きが長くなってしまうものです。
「すみません、今大丈夫ですか? もしよろしければ……、本当にちょっとでいいんですが、あっ、でも忙しかったら……」。
この場合、「いいから早く言えよ!」と相手を怒らせてしまうでしょう。
「機嫌を損ねないように」と考えていると、本題に入るまで時間がかかってしまいます。上司をイラつかせているのは、その「ぐずぐず感」です。
慣れないうちは唐突な感じがするかもしれませんが、思い切ってずばり結論から話してみましょう。
淡々と話をすれば、案外さらっと伝わってしまうものです。
「機嫌の悪い上司」は変えられなくても、「話す順番」ならあなた次第でコントロールできます。
自分にできることに集中している限り、心が乱れる心配はありません。
「あれ、なんか普通に話せたな」という経験が重なれば、自然と悪循環からも抜け出せるでしょう。
実力以上に「よく見せよう」などと思わない
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「○○さん」と話しかけるイメージを持つ
仕事では、人前で話す場面がたびたびあります。
会議で発言を求められたり、朝礼でスピーチの順番が回ってきたり、大勢の前で企画をプレゼンしたり……。
しんと張りつめた空気の中、すべての目線があなたに集まるあの感じ。
思い出すだけでも胸がざわざわしてくるでしょう。
でも、安心してください。
ちょっと考えを変えるだけでも、人前で話す際の緊張は軽くできます。
人前に立った時、あなたはこんなふうに考えていませんか?
「いいことを言わなければ……」「失敗しないようにしないと……」。
だとすれば、身も心も硬くなるのは自然な反応でしょう。
人間は、できるかどうかわからないことをする際、ひどく緊張します。
まずは実力以上に「よく見せよう」などと思わないことです。
たとえば、「練習した通りにしゃべるだけ」と割り切ってみてください。
そうすれば、緊張を最小限に抑えることができます。