男女平等の道筋を作ったナヤール族
現在も、ケララは外部の人々から母権社会だと言われることが多い。実際には、ほかの地域と同じように、ミソジニー(女性嫌悪)の考え方や虐待が存在し、決して女性がすべての権力を握っているわけではない。まして低いカーストの女性たちには力はない。
だが、この伝説にはいくらか真実も含まれている。この州の男女平等に関する記録の少なくとも一部は、古くから続くナヤール族に起因している。ナヤール族は、かつてこの地域の一部を支配していた、カーストに基づく有力なコミュニティで、父系ではなく母系で先祖までたどれるように組織されている。
彼らは例外として扱われることが多いが、母系の傾向が見られる社会はアジアや南北アメリカ大陸に点在し、アフリカ中部には幅広い「母系地帯」が広がっている。母系的な社会が非常に珍しいのはヨーロッパだけなのだ。
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