「勉強させよう!」と意気込むのはNG

英会話教室と言えば、人気の習い事ですよね。小さい子に英語を身につけさせるために通わせるご家庭は多いです。会話は、言葉を習得するために効果的な練習の1つです。そう考えると、ご家庭での親子の日常会話も、すべてお子さんの日本語力を育てる機会になっていることがわかると思います。親子の会話が多いほど、子どもの語彙力は豊富に育っていくのです。

私が親子の会話をする上で、最も大事だと考えているのは「楽しいこと」です。楽しい方が続けられますし、子どもの脳もフル回転します。あくまでも、親子の時間を楽しむことを大前提にするようにしてください。ここまでお話してきた読み聞かせでも、動画や本の内容について会話する場合でも同じですが、親御さんが「勉強させよう!」と鼻息荒く臨む雰囲気は子どもに伝わり、途端につまらないものになってしまうのでご注意を。

親子で会話をする時の「3つのコツ」

親子で会話をする時の3つのコツがあります。

1つめは、子どもの話に関心を向けること。スマホに意識を向けながら、適当に相槌を打ったりするのはNGですよ。

菊池洋匡、こしいみほ『マンガで即わかる!学力があと伸びする子の親が大切にしていること』(実務教育出版)

2つめは、子どもの話をなるべく肯定的に受け止めること。生徒たちの中には、「お母さんに何を言っても否定されるから話したくない」と言う子が時々います。ご自身に置き換えて考えてみたら、話をいちいち否定してくる人とは会話をしたくないと思うのではないでしょうか。お子さんの言うことに対して、まずは共感的な返事をするように意識してみてください。

3つめは、質問を投げかけること。「何でだろう?」「あなたはどう思う?」「どんな風に感じた?」などなど、「はい/いいえ」では答えられないオープンクエスチョンを投げかけて、話を掘り下げましょう。

あまり堅苦しく考えて会話がギクシャクしてしまったら、お子さんはつまらなく感じます。「その通り完璧に実践しよう」などと身構えず、気楽にどうぞ。

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