子どもが読書をすると「いいことづくめ」

本の読み聞かせは子どもの地頭を育てる上で効果的です。これにより、語彙力や思考力が高まることがわかっています。また、本を好きになることで、先々自分で読書をすることにもつながるでしょう。子どもが読書をすると、心の健康状態がよくなり、ストレスが軽減され、問題行動を起こしにくくなり、感情のコントロール能力が上がります。ついでに、将来の収入まで上がるそうです。

さらには、親子関係が良好になり、親御さんに自尊心が芽生え、ストレスが軽減されるそうです。親子ともに良いことづくめですね。子育て中の親御さんは悩みもストレスも多く、気分が落ち込むこともあるでしょう。そうした状態を改善するためにも、読み聞かせを活用していくといいですね。

読み聞かせをより効果的にするためにオススメなのが、「双方向の読書」です。ニューヨーク大学の研究では、親子で交代しながら読んだり、お互いに感想を言い合ったりして、お子さんにも能動的にアクションしてもらって読むと、子どものIQがより一層上がることが示されています。お子さんに能動的に頭を使わせるにはどうしたらよいか、を何事においても意識してみてください。

脳をフル回転させる「読書中の声かけ」

動画でも本でも、お子さんに「どう思う?」のような抽象的な感想の聞き方だと答えられないことがあります。そういう場合は、限定的な質問にしましょう。例えば、「一番好きなシーンは?」「一番好きなキャラクターは?」といった具合です。さらに、「なぜ好きなの?」と掘り下げてあげるといいですね。「この時、ウサギさんはどんな気持ちだったんだろう?」「このあとのお話はどうなると思う?」など、色々聞いてみてあげてください。

なお、読み聞かせでも、動画や本について会話をする場合でも、親御さんが「勉強させよう!」と鼻息荒く臨むと、その雰囲気は子どもに伝わって途端につまらないものになってしまいます。あくまでも、親子の時間を楽しむことを大前提にしてくださいね。楽しい方がお子さんの脳はフル回転しますよ。