私たちは「いつまでも若々しくいられる」

知的活動については、何より楽しく頭を使うことが大切です。興味のないことを無理やりやっても意味はありません。

チェスやダンス(社交ダンス)が認知症予防に効果的なことからも、仲間と一緒に「楽しく頭を使うこと」が理想だと考えられます。無理をして脳にストレスをかけてはいけません。

もう一つ補足すると、医学というのは「統計(確率)」の話なのです。統計上で「認知症の対策に効果的」な習慣を私は紹介していますが、ダンス好きな人でも認知症になったり、激しい運動が好きな人が健康で長生きしたりしている事例はいくらでもあるでしょう。

高田明和『20歳若返る習慣』(三笠書房)

また、ある習慣が脳によくても、別の習慣が脳に悪いということはいくらでもあります。さらに、せっかく「いい習慣」を続けたけれど、たまたま遺伝子の変異が起こったことで認知症になるケースだって考えられるわけです。

でも、だからといって、医学上のアドバイスを無視していい理由にはなりません。

すべての健康法に言えることは、正しいアドバイスに従うことで、健康的な生活が続けられる可能性は高まるし、健康であればあるほど、幸福を享受できる可能性も高まるということです。

そこを理解して、私たちは「いつまでも若々しくいられるのだ」と信じながら、毎日の知的生活をエンジョイすることが大切なのです。

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