運動を、きわめて重要な生活の一部に位置づける必要性
そしてあなた自身はもう子どもではなく、高い年齢層に属するので、運動がすべてと言って過言ではない。
運動は、うつにも、薬と同じくらい効果があることが研究で示されている(ただし、薬の代用になると考えるべきではない)。運動量が多い人ほどうつになりにくいのは、脳内のドーパミン分泌量が増えるためと考えられている。
運動はまた、セロトニンの分泌も促し、よく眠れるようになる。それによって、さらにセロトニンが分泌される(ご存じないかもしれないが、ほとんどの抗うつ薬は、脳内のセロトニン濃度を上昇させるために、放出されたセロトニンの再取り込みを阻害することを標的としている。
非常に多くの研究者が、抗うつ薬を服用している患者にも、していない患者にも、運動を推奨しているのはそのためなのだ)。
運動はまた、鎮痛作用(テトラヒドロカンナビノール(THC)の作用にほぼ匹敵する)や、不安を軽減する作用も持つ。この2つは、高齢者にとって大きな問題である。
昨今、人びとのストレスが高まっていることは誰もが認めるだろう。肌で感じているはずだ。その脅威に対処する一番の方法は、自身で(日々、意図的により多くの喜びをつくり出すことで)ポジティブな気持ちを感じ、運動で緊張を緩めることだ。
約束する。運動を、きわめて重要な生活の一部に位置づければ、他のいろいろなことがおのずと魔法のようにうまく行くようになる。