ストレスを解消するには、どんな運動をすればいいか。心理学者の内藤誼人さんは「イギリスにあるエセックス大学のジョー・バートンの分析によると、エクササイズは5分もやれば十分に気分を高揚させ、自尊心を高められることがわかっている。一番手軽にできるのがラジオ体操だ。NHKのラジオ体操は、無料のアプリもあるので、いつでも自宅などで好きなときにやることができる」という――。(第2回/全8回)
※本稿は、内藤誼人『イライラ・不安・ストレスがおどろくほど軽くなる本』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
気分を盛り上げたいときに見つめたい色の種類
オランダにあるアムステルダム大学のA・ド・クラーンは、病院で処方される49種類の薬の色を調べて面白いことを発見しました。
錠剤の色が、赤、黄色、オレンジの薬は、興奮効果をもたらす薬として使われることが多く、青と緑は鎮静効果をもたらす薬に使われることが多かったのです。
私たちは、目に入ってくる視覚的な情報によって影響を受けます。そのため、錠剤の色もその効果を高めるものが選ばれているのでしょう。
もともとそれぞれの薬には、きちんとした薬効成分が入っているはずなので、どんな色でもかまわないように思えますが、そうではありません。
錠剤やカプセルの色を適切なものにすることによって、その効果をさらに強めることができるのです。
「なんだか最近、やる気が出てこない」
「気分を盛り上げようとしているのに、テンションが上がらない」
もしそういう悩みがあるのでしたら、赤、黄色、オレンジのような暖色系の色をしばらく見つめるようにするといいですよ。そうすれば、身体が興奮してくるので、やる気も出てきます。