子供のストレスは年齢によって違う

子供のストレスを考えるときは、まずは子供の年代別にとらえることが大切です。それは、子供のストレスは、その子供の年齢(実年齢と精神年齢)や育成環境によりさまざまだからです。原因もさまざまですし、その現れ方(症状)もさまざまです。

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たとえば、「幼稚園・保育園から小学校低学年まで」と、「小学校高学年から中高生まで」の年代では、子供にとっての日常生活圏や接する人などが異なるため、原因も異なる場合が多いです。そして、ストレスの現れ方もまた、異なります。

幼稚園・保育園から小学校低学年くらいまでは、世界の中心は自分と親です。そのため、友だちとの関係性よりも、いつものルーチンや親との関係性が特に重要になります。コロナ禍になって、急に保育園や幼稚園が閉園してしまい、いつものように遊べなくなったことなど、この年代の子供たちがコロナ禍で感じたストレスは、「日常生活の急な変化に適応できないこと」や「いつもできていた行動ができなくなったこと」などでした。一方で、小学校高学年くらいから上の子供たちは、親よりも友だちとの関係性の方が心地いいと感じるようになっていきます。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大初期には、全国で一斉休校の措置が取られた時期もあり、友だちと会えなかったり、登校しても友だちとの距離を取ることを強いられたりストレスになってしまったようでした。

もう少し上の中学高学年から高校生くらいになり、LINEやその他のSNSで友達たちと繋がることができる子供は、このようなストレスは少なかったようですが、承認欲求が満たされないなど、LINEやその他のSNSに起因するストレスがあるようです。