50代の4割がインスタを使っている

総務省が発表した「令和4年通信利用動向調査の結果」によると、2022年の国内SNS利用率は80.0%にも及びます。一方、総務省情報通信政策研究所の「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」を見ると、20代の利用率はXが78.8%、Facebookが27.6%、Instagramが73.3%という結果でした。

他方、50代の利用率はXが31.6%、Facebookが26.7%、Instagramが40.7%でした。20代と比べると数字は低くなるものの、決して無視できない利用率の高さであることがわかります。

まだまだ多くの人がテレビを観ている

「私はテレビは見ません。最近は若者だって見ないんでしょう?」とうそぶく人がいます。こちらもデータを確認してみましょう。

NHKが実施した「2020年国民生活時間調査」でテレビの利用状況をみると、国民の79%がテレビを見ていました。また、前掲の「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、リアルタイムでテレビを視聴している時間は平日1日あたり、平均135.5分です。

若い世代でも、平日の平均視聴時間は10代は46分、20代で72.9分でした。ここに録画が加わると、多くの人がテレビを見ていることがわかります。

写真=iStock.com/Yuzuru Gima
まだまだ多くの人がテレビを観ている(※写真はイメージです)

ネットの時代になった今、「テレビは昔ほど見られなくなった」という傾向は間違っていません。しかし、もっとも影響力の高いメディアとして未だテレビの存在は大きいのです。

そのことをよく知っているのは「ネット企業」です。テレビCMの放送量ランキングをみると、Google、アマゾン、Appleといった巨大ネット企業が上位に顔を並べているのを忘れてはいけません。

メディアは他にもたくさんあります。どうか日常生活でそれらを乗りこなしてください。頭ではなく、体で理解できるまで乗りこなしてください。メディアのことを体感できるようになったとき、クリエイターと「メディアにふさわしいクリエイティブ」について話し合えるようになっているはずです。