「人がいればセーフ」は駐車監視員の場合
「標章」=クルマのフロントガラスなどにぺたりと貼られる、あの黄色い駐禁ステッカーのこと。「確認標章」ともいう
ばっちり違法駐車でも、「放置車両」でなければ、監視員は手を出せない。明らかに駐車違反のクルマを見つけても監視員が素通りするのは、そういうわけなのだ。
ステッカーを貼られる前に戻ればセーフ
監視員による取り締まりは、具体的には次のように行われる。
2、違法駐車を見つけたら、車内を覗いたりして「放置車両」に当たるかを確認する
3、放置車両とわかったら、警察から貸与されたデジカメで証拠写真を撮り、貸与された携帯端末に必要な事項を入力する
※デジカメと携帯端末が一体型の場合もある
4、貸与された携帯プリンターで標章を印刷する
5、標章を放置車両に貼りつける
※この貼りつけ、道交法的には「取り付け」という
4まで進んでも、5の前に運転者がクルマへ戻れば、監視員の取り締まりは終了となり、印刷した標章を取り付けずに去る。運転者がいれば放置駐車ではなくなるからだ。
「違法駐車したクルマへ戻ったら、監視員がクルマの中を覗き込んでいた。出て行ったら違反切符を切られる、ヤバイと思い、隠れて見ていた」
こんな行動を取ってしまうのは最悪だ。すぐに出て行けば、放置車両でなくなり、監視員は去るのだ。監視員にはそもそも違反切符を切る権限がないのだから。