中国で嫌われている民進党
民進党は中国本土でもっとも嫌われている。
人前で冗談でも「民進党にも良い点がある」などと言ったら、売国奴と見なされるほどだ。
2021年11月、台湾遠東グループの中国法人に、行政管理部門から5億元近い罰金が科された。その理由として、経営上の不正があったとされるが、台湾では、中国政府による圧力だという声も少なくない。
「輸出金額トップ10企業」のうち6社は台湾企業
いうまでもないが、中国は世界最大の貿易国だ。
WTOによれば、2021年の中国の輸出入総額は6兆510億ドルで、アメリカを29%上回り、日本の4倍にもなる強さを示している。
だが、この結果には中国本土の台湾企業が大きく貢献している。
2020年の中国の対外貿易輸出金額ランキングでは、上位10社のうち、フォックスコン、ASUS、クアンタ・コンピュータなど6社が台湾企業で、残り4社はファーウェイ、中国石油天然ガス集団有限公司などの中国本土系企業だった。
つまり、10位の半数以上が台湾企業なのだ。
輸出金額ランキング100位では、台湾企業の存在が一層際立つ。前記の企業に加え、英業達、仁宝など、全体の3分の1に相当する31社が台湾企業なのである。