新婚夫婦のラーメン屋はどんな成長を遂げるのか
利幸さんの実家の洋食屋はいずれ閉店することが決まっている。お店の味を一つだけでも残したいと、実家のカレーのレシピを受け継ぎ、お店で提供している。チャツネやタマネギの溶け込んだ甘めでもったりしたカレーは、辛すぎず中華そばのスープとの相性も抜群だ。
2人は今年3月15日に入籍した。
間借りではなく、きちんと自分のお店を持たないと結婚できないとこの日を待っていたのである。3月15日にお互いの両親を呼んですき焼きを食べ、そのまま婚姻届を出しに行ったという。
「奈つやの中華そば」という店名は、利幸さんが一人だったら絶対に独立できていなかったという思いが込められている。奈津子さんの「奈つ」に、「びぎ屋」の「や」で「奈つや」と名付けた。
「私をラーメン屋にしてくれてありがとうという気持ちです。私こそ感謝したいです」(奈津子さん)
夫婦で二人三脚の歴史はまだ始まったばかり。これからどんな素晴らしいお店に成長していくのかが楽しみでならない。