「埼玉vs千葉」はこれからも続く

ちなみに分が悪いように見える埼玉を多少擁護すると、新築マンションの平均価格については2023年で千葉県が4786万円であるのに対して埼玉県は4870万円。m2あたり単価でも千葉県70.2万円に対し埼玉県76.7万円と高く、この傾向は以前から変わらない。

ちなみに、今年4月単月の新築マンション平均価格で千葉県が5963万円に対し、埼玉県が4853万円だったことも一部では話題になったが、その月に分譲されたマンションの立地やグレードにたまたまの違いがあったのであって、とりたてて騒ぎ立てるほどのことではない。

いずれにしても地価の上昇は街の成長軌道を表すものとされる。今回の地価公示について、埼玉県民からは「どうせ千葉は、市川や船橋といった東京の植民地が、東京の地価上昇で住めなくなった人たちを集めただけだろう」などとうそぶく姿も想像できるが、いっぽうで「京浜東北線って、赤羽から先はどこの駅も全部同じようでさ、駅の順番なんてぜんぜんわからないよね。海もないしのっぺりした平地だけが続く埼玉なんてつまらないよね」などと笑う千葉県民の得意顔も見られそうだ。

神奈川県民の私は、陰でそっと笑うことにしよう。

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