2つ目は風俗です。風俗も浮気に含まれると考えておいてください。キャバクラやセクキャバぐらいならギリギリセーフかもしれませんが、性行為が伴うような風俗はほぼアウトと考えたほうがいいでしょう。そのような店の会員カードや領収書は、決して家に持ち帰ってはいけません。逆にあなたが相手方の立場なら、それらを発見し次第、ごみ箱にある物ならそのまま物自体を、財布などにある物ならコピーや写真を自宅以外の場所に隠しておいてください。
3つ目はメールです。「好きです」レベルのメールを伝えるのはセーフと一般的にはいえましょう。逆に性交渉をほのめかすようなフレーズは絶対に使用してはならず、危ない話は路上を一緒に歩いているときなどに直接伝えるようにしてください。
最後はちょっと特殊なケースです。妻から「浮気をしてもいい」と言質をとった場合はどうなるでしょうか。浮気をしても大丈夫という考えもありえますが、浮気は浮気です。妻からの許可という行為自体が公序良俗等に反するものであり、そもそも無効です。「おまえがOKした」は法律上通じません。
ここからは、私が大田区蒲田で法律事務所を開いている経験から申します。慰謝料300万円を簡単に払うことができるぐらいの経済的余裕のある夫なら、世の女性は浮気ぐらいでいきなり慰謝料を請求したり、離婚沙汰にしたりすることはまずありません。そのような男性には、経済面その他で各種魅力があり、妻も現在の生活を手放したくないので、夫が「もう2度としないから」と平謝りすることで問題が鎮静化するからです。とはいえ、熟年離婚ともなると、自宅の売却や退職金の奪い合い、どちらかというと財産分与の分野で揉めることが多く、性格の不一致が離婚の本当の原因だとしても、浮気の事実は相手方に攻撃材料を与えてしまう結果を招きますので、破綻夫婦であったとしても行動にはくれぐれもご注意ください。