気ままな一人旅は、最高の脳内休暇

「毎日、仕事、仕事……。たまには旅行にでも行きたい」

こんなふうに感じるのは、脳が休みを訴えているためかもしれません。

旅に出ると、意外にも頭のなかがクリアになることがあります。

日々溜まっていた疲れや、ちょっとしたストレスが、旅のなかでさまざまな刺激を受けることで、いつの間にかどこかに吹き飛んでしまう。そんな経験は誰もがあるはずです。

そして、旅から戻れば、また気持ちを新たに仕事に取り組めたり、何か新しいことに挑戦したくなったりすることもあると思います。

これは、旅のなかでうまく脳を休ませることができたという証拠でもあるのです。

特にいいのが一人旅です。

一人旅をしているときというのは、ある意味で誰にも邪魔をされずに、自分のペースで物事を決めることができます。

この「マイペース」というのが、脳を休ませるキーワードです。

というのも、マイペースに旅をすることは、セロトニンが分泌され、リラックス効果が得られるからです。

先に述べたとおり、セロトニンは、別名「幸せホルモン」とも呼ばれており、たくさん分泌されていると心が落ち着き、リラックスするのです。

つまり、マイペースな一人旅というのは、日常生活から解放されリラックスした状態になれるというわけです。

これによって、脳がうまく休まり、脳内が整理されることになります。

旅先から戻ってくると、新しいアイデアが浮かぶことが多いというのも、このようなメカニズムによるものだと考えられています。

写真=iStock.com/monzenmachi
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寝る前に1日を振り返って脳内を整理しよう

「何をやっても、どうせうまくいかないし……」
「毎日こんなに頑張っているのに、どうして結果が出ないんだ!」

そんな、ネガティブな気持ちに支配されていませんか?

実は、私たちの脳というのは、ポジティブな考えや経験よりも、ネガティブなことを強く記憶に留めてしまう癖を持っているのです。

そのため、ついクヨクヨ悩んでしまったり、イライラしてしまったりと、ストレスをつくり出してしまうのです。

こうした脳の癖は、脳が疲れれば疲れるほど、顕著になってきます。

まわりからみれば、「あいつはただ怠けているだけだ」と思われそうな状態ですが、本人は怠けているわけではないのです。

「やる気が出ない」「ぼんやりして考えがまとまらない」などといった、いわば無気力状態は、脳の疲労が原因なのかもしれません。

何より、自分自身が脳の疲れに気づかずに、「自分は怠け者なんだな」と思ってしまうと、さらにネガティブな思考に陥ってしまいます。

私がお勧めしているのが、「睡眠前に1日を振り返ってみる」ということです。これもまた、先に述べた脳のアイドリングとして有効な方法だといえます。

なぜなら、寝る前に少しだけでも1日の出来事を前向きに振り返ることで、睡眠中に脳内整理の手助けをすることができるからです。

それだけではありません。1日の出来事を前向きに振り返ることで質の良い睡眠を取ることができ、脳の疲れを取ることもできます。

まさに一石二鳥というわけです。