「グループよりも個人で」が基本姿勢に

やはり、脳を休ませるには、「一人でやる」という基本姿勢が大事になってくるのです。

瞑想めいそうをする
・ウォーキングをする
・ジョギングをする
・お風呂に入る
・睡眠を取る

どれも脳を休ませるための有効な方法なのですが、どれをとっても一人でやれることばかりです。

つまり、脳を休ませるためには「一人でやる」ということが、最も効果的であるといえるわけです。

私自身は、ジョギングによって脳を休ませることが多いのですが、必ず一人で走るようにしているのは、しっかりと脳を休ませたいからに他なりません。

よく皇居などで、グループでジョギングしている光景を見かけます。

グループで走るメリットはいくつかあるのですが、脳を休ませるという意味においてはあまりお勧めできません。

飲み会で新しい情報が入ったら、それを消化する時間をつくる

また、先に述べたような職場での飲み会が、ストレス発散の絶好の機会だという人も少なくないはずです。

確かに、毎日の過酷な労働の後、心身ともに疲弊してストレスを感じているときに一人でいると、余計暗い気持ちになってしまうこともあるでしょう。

そういうときに、友人と飲みに行って、いろいろな話を聞いてもらうというのは、心身ともにリラックスする上で欠かせないことかもしれません。

そうしたリフレッシュは、脳のオン・オフの切り替えスイッチとしての役割を担うこともあります。

私自身もまた、1日の仕事が終わった後、気の合う仲間とお酒を飲んだりすることは人生の楽しみの1つです。

ですが、脳を休ませるという意味において大事なのは、楽しく飲みに行った、その後なのです。

気の合う仲間や友人と会って話を聞いてもらったり、いろいろ慰めてもらったり、あるいは鬱憤うっぷんを晴らしたその後、家に帰るときの夜道の10分、20分、30分の間、1日の出来事や自分が今考えていることなどを振り返ってみるのです。

こうした一人時間は、外から意味のある情報が入ってこない状態です。これが、脳のアイドリングをするのに最も望ましいことなのです。

人と会っている間には、新しい情報がどんどん脳に運ばれてきます。

大切なのは、新しい情報が入ったら、それを自分のなかで消化する時間をつくるということです。

夜の街でスマートフォンを見るビジネスマン
写真=iStock.com/monzenmachi
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