多くの人は「具体」の世界で生きている
なぜなら、コミュニケーション・ギャップが起きてしまう原因の多くは、相手との「具体⇔抽象レベル」の違いだからです。「具体的な話が理解しやすい人」に「抽象的な話」をしたり、逆に「抽象的な話が理解しやすい人」に「具体的な話」をしたりすると、相手は理解ができず、コミュニケーションにストレスが生じます。
「物事をわかりやすく伝えられる」ということは、つまるところ「『具体⇔抽象レベル』を相手と合わせる」ことなのです。
ちなみに、特に重要なのが「具体に合わせる」という作業です。なぜなら、世の中の多くの人は「具体」の世界に生きているからです。ですから、コミュニケーション・ギャップで一番多いのが、相手が「具体的な話が理解しやすい人」で、話し手が「抽象度の高い話をしてしまう」というケースです。
そういった人は特にこの「具体⇔抽象」の行き来を意識し、多くの人が生きている「具体」の世界に合わせた「抽象度(具体度)」で話をすることが、コミュニケーション・ギャップをなくすために重要なのです。