「過去の病歴」を詳しく聞いてくれるか

高齢者の場合、個人差が大きいため、同じ薬でも効果は変わってきます。よく効いて副作用もない人もいれば、あまり効かないうえ、副作用ばかりが出るという人もいます。

和田秀樹『老いたら好きに生きる』(毎日新聞出版)

高齢者を数多く診ている医師なら、そういうことを熟知しているため、患者の訴えを何より大事にします。「過去の病歴」を詳しく聞いてくれる医師は、信頼していいでしょう。

初めての診察で、何をどのように尋ねてくるかも、医師の力を見極めるポイントです。

初診の際の質問は、どの診療科でもほぼ同じで、「どうしましたか?」に始まり、「いつから」「どんなふうに」「どんなときに」「どの程度」「そのほかに気になるところは」と続きます。

もし、そんな基本的な問診さえおざなりにするようなら、その医師は間違いなく「ヤブ」です。別な医師を探したほうが賢明です。

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