認知症のソリューションを探しておく

ある程度目星をつけたら、医師ごとの手術件数も調べましょう。たとえば、心臓外科の場合、「年間200例以上の施術」が名医と呼ばれる条件とされています。

一方、治療実績が少なかったり、公表していなかったりする病院は要注意です。病院候補からははずしたほうが安全です。

病院を選び、担当医の目星がついたら、執刀医についても確認しておくといいでしょう。実際に手術を行う医師が外来も担当していれば、患者の質問により的確に答えることができますので、安心です。

また、認知症だけにはなりたくないからと一生懸命、脳活のようなことをする人は少なくないでしょう。しかし、残念ながら、認知症になったらどんな介護サービスを受けるのか、どこの老人ホームに入居しようかまで決めている人は、まずいません。

これについても、介護保険制度についてきちんと勉強したり、地域包括支援センターで話を聞いたり、あるいは気になる老人ホームを見学しておけば、認知症になったらなったときだと覚悟が決まり、不安が軽減されるでしょう。

介護施設の多目的室
写真=iStock.com/mapo
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先への不安で残りの人生を暗いものにするより、きちんと勉強し、ソリューションを探しておくほうが、充実した老後が送れるはずです。

何も調べず行動を起こさなければ、不安が大きくなるばかりなのです。

「通いやすい」病院を見つけて、まずは電話を一本かける

病院を選ぶ際に覚えておいていただきたいことは、まだあります。

大前提として、「通いやすい」ことです。どんなに評判がよくても、知人に強くすすめられても、通院に時間がかかり疲れてしまうようでは本末転倒です。

足が悪いので、そう遠くなくて、安全な道を通っていける先にある病院がいいなど、自分にとって通いやすい条件は何か、しっかり考えて選びましょう。

前述したように、病院のホームページで治療実績を確認するなどして、ある程度の目星をつけたら、実際に足を運ぶ前に、まず電話を一本かけてみることをおすすめします。電話対応の様子で、ある程度その病院の実情を知ることができるからです。

質問することは、「予約は必要か」「空いているのは何時ごろか」などがいいでしょう。もし、対応がぞんざいだったら、その病院はやる気がないか、あるいは人手不足で丁寧に電話対応できる状態ではないということでしょう。