成長投資枠でもインデックスファンドを選ぶのが無難

【Point5 成長投資枠で何を買う?】
山口貴大『【新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』(KADOKAWA)

新NISAで一番の悩みどころは、先ほども見たように成長投資枠で何を買うか、でしょう。成長投資枠に関しては、

(1)つみたて投資枠と同じ金融庁指定のインデックスファンドなどにつみたて投資
(2)つみたて投資枠とは違った個別株や投資信託、ETFに投資

という二つの選択肢から選ぶことになります。

つみたて投資枠と同じ運用スタイルを目指す場合、話は簡単です。

新NISAの年間投資枠360万円をすべてS&P500や全世界株式に連動するインデックスファンドにつみたて投資することになります。

360万円÷12カ月で毎月30万円をつみたて投資するのが基本の投資スタイルになるでしょう。

もしくは、同じインデックスファンドに投資するにしても、成長投資枠の240万円に関しては毎月つみたてではなく、投資対象の株価指数が下落したタイミングを見計らって、何度かに分けて安く買うという投資スタイルも考えられます。

問題は、(2)の個別株やアクティブ型投資信託への投資です。

大きな損失がなるべく発生しないようにNISA運用をしたいなら、成長投資枠においても、個別株ではなく、多くの銘柄に分散投資する株価指数(=インデックス)を投資対象にしたほうが無難です。

たとえば、米国の巨大ハイテク企業が集まる「ナスダック100」という株価指数に連動したインデックスファンドやETFなどが候補になるでしょう。ナスダック100はS&P500以上に過去のパフォーマンスが抜群の株価指数ですが、つみたて投資枠でも成長投資枠でも、ナスダック100に連動したインデックスファンドを購入できます。

一方、つみたて投資枠では購入できない、さまざまなタイプのインデックスファンドやETFはたくさんあるので、成長投資枠では、そうしたファンドを使って分散投資すると、損失をなるべく回避した安定運用が可能になります。

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