SBI証券か楽天証券か、生活スタイルに合わせて選ぶ

【Point1 口座を開設する金融機関選びは?】

新NISAで買えるインデックスファンドの品ぞろえや取引の利便性を考えると、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などネット証券大手に新NISAの口座を開設するのが一番便利だと思います。

こうしたネット証券の場合、投資信託の毎月自動つみたてをクレジットカードで決済することも可能です。多くの場合、月額5万円までのクレカ決済に対して、0.5%~1%程度のポイントが還元されるので、その分、お得につみたて投資できます。

私のおすすめは、NISA口座以外にも、米国株や米国ETF、米国債券など金融商品の品ぞろえが豊富で、手数料も最低水準のSBI証券です。私自身がメインで使っているネット証券でもあります。

楽天でよく買い物して、楽天ポイントを使う頻度が高い人は楽天証券でしょうか。

とにかく口座開設数で国内1、2位を争うSBI証券か楽天証券のどちらかにNISA口座を開設するのが最も無難で、最も賢明な金融機関選びといえるでしょう。

クレカ還元率では、2024年1月現在、アプラスのマネックスカードを使うと月々5万円のつみたてまで1.1%のポイントが還元されるマネックス証券も有利です。

あれこれ迷わず、シンプルに考えることが重要

【Point2 つみたて投資枠の投資対象は?】

新NISAにはつみたて投資枠と成長投資枠という二つの投資枠があり、それぞれタイプの異なる金融商品に投資できます。

つみたて投資枠で投資できるのは、金融庁が選定した低コストのインデックスファンドやバランス型ファンド、一部のアクティブ型投資信託です。

つみたて投資枠と成長投資枠への資金の割り振りは、

(1)つみたて投資枠で投資信託につみたて投資する金額を決める。その金額は成長投資枠の年間投資枠も含めると、実質年間360万円(総額1800万円)まで
(2)つみたて投資枠で使わなかった分は、最大で年間240万円(総額1200万円)まで、成長投資枠として個別株投資に使える

という手順で決めることになります。

つみたて投資枠600万円、成長投資枠1200万円、成長投資枠でもつみたて投資枠と同じ投資ができる(逆につみたて投資枠は成長投資枠として使えない)と考えて、投資配分を決めてもいいでしょう。

ずばり、新NISAのつみたて投資枠で投資すべき、おすすめファンドは、

●米国株価指数S&P500や全米株式に連動するインデックスファンド
●全世界株式の株価指数に連動するインデックスファンド

この2択です。

これは初心者の方でも、すでにつみたてNISAを使って毎月定額つみたて投資を行っているNISA中級者の方でも同じ。

ほかのファンドについてはあまり考える必要はないというのが私の意見です。とにかくあれこれ迷わず、シンプルに考えることが大切です。