※本稿は、武田友紀著『イラスト版「繊細さん」の本 人間関係も仕事もラクになる方法、集めました』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。
「笑顔で引き受けなきゃ」を捨てる
繊細さんによくある悩みに「断るのが苦手」があります。
まわりの同僚が「できません!」と言っているのを見て、「なんであんなにはっきり言えるんだろう」「断られた人は大丈夫なの?」とハラハラすることも。相手の気持ちを考えつつ、自分を守れる断り方を探してみましょう。
困っていることを顔に出す
繊細さんのなかには、「仕事を頼まれたら、いつも笑顔で引き受けている」「どんなに大変でも、つい『がんばります!』と言ってしまう」という人も。これでは相手も「頼んでも問題ないんだな」と思ってしまいます。
断るのが苦手な人は、「スケジュールに間に合うかな」といった不安や迷いをそのまま顔に出すことから始めましょう。その場でちゃんと困ることで、相手も「あれ、もしかして今大変なのかな」と気づくことができます。
「断ったら相手に悪い」「頼まれたら笑顔で引き受けなきゃ」という考えはいったん脇に置いてください。「ええっと……」と口ごもるのもOKです。
依頼が多いときは、ギブアンドテイクに持ち込む
あれもこれもと頼まれて困るときは、ギブアンドテイクに持ち込みましょう。「頼むのはタダじゃないですよ」「なんでもやれるわけじゃないんですよ」という姿勢を示すのです。
「今度、私が困ったときは助けてくださいね」と貸しを作るのもOKです。無理な依頼を引き受けるときは「今回だけ特別ですよ」と伝えましょう。
無理はしない
自分の状況をしっかり伝えてみる
「納期が来週になりそうなんですが、それでもいいですか」など、仕事の状況をそのまま伝えてみてください。自分のがんばりだけでなんとかせず、無理のない納期を伝えて、相手にも納期や質を調整してもらいましょう。
その場では判断せず、いったん持ち帰る
つい「いいですよ」と引き受けてしまう人は、その場で返事をするのをやめましょう。「スケジュールを確認してからお返事しますね」と伝え、ひとりで冷静になれる時間をとってから返事しましょう。