集中させる練習は1回5分間まで

YouTubeを見ながら、シャドーイングに取り組んでいる。

ジョビータ先生の授業では、冒頭に「速音読」をすることでウオーミングアップを終えたら、次に「シャドーイング」に移る。「教材ソフトから流れる英語をヘッドホンで聞きながら、まるで『影(シャドー)』のようにぴったりと追いかけるように口に出す」手法だ。

教材ソフトの音声を聞いた後、同じことをリピートする従来の方法とは違い、かなりの集中力が要求される。日本の大人向けの英語教材でも見受けられる方法だが、オランダではこれを8~9歳のころから徹底的に繰り返すのだ。

「シャドーイング」は、1セットで5分間までと決められている。それ以上続けると、集中力を欠いて効果が上がらなくなるから。脳を活性化させるのにダラダラ続けるのは逆効果なのだ。1セットが終わったら10分ほどの休息を入れ、さらに1セットのシャドーイング……と続けていって、一度の授業では最大3セットまでになる。

低学年の子の毎日の宿題は「大声音読」だが、高学年になるとこの「シャドーイング」。アメリカのティーン向けテレビ番組(ドラマ、コメディー、『スポンジ・ボブ』などのアニメ)を見ながら行うことが課せられる。

シャドーイングの特に優れている点は、どこで区切って話すかがわかり「英語の自然なリズムが身につく」こと。そして聞き取ろうと努力することで、「英語への集中力・注意力が高まる」ことなどだ。