虚偽や誇大はご法度だがあえて積極的に開示しなくても

「狐と狸の化かし合い」とまでは言いませんが、採用選考において駆け引きするシーンは実際にあります。虚偽や誇大はご法度と常々から申していますが、いくら事実とはいえ、このメンタル関係は詳らかに説明すればするほど採用人事の懸念が増大するので不利に働く場合が多いです。

また、これはセンシティブ情報でもありますので、あえて積極的に開示していく姿勢も、筆者は逆効果だと考えます。

なお、繰り返しになりますが、これらの対策は、「今は働くのに何の問題もないと伝える」が大前提であることは絶対に忘れないでください。

OK! 通る文例
①実は現職で半年ほど、体調不良で休職した時期がありました。
②同じ職場の仲間が急に退職し、新しい社員も入ってこない状態で、私が2人分の仕事を抱えることになったのが原因です。
③体調不良について早めに上司に相談したこともあって、仕事への影響は最小限度にとどめることができ、その後、回復まで十分なお休みをいただきました。そのため、今は元通りの仕事ができています。
POINT
①疾病の具体的な名称や症状等には、あえて触れない
②納得感の得られる、よくある事象であれば伝えておく
③今は問題なく働けるという点は絶対に伝える
関連記事
【第1回】「人事担当者は全部お見通し」中高年の転職希望者の半分以上が書いてしまう"致命傷になる"経歴書
これだけは絶対にやってはいけない…稲盛和夫氏が断言した「成功しない人」に共通するたった1つのこと【2023上半期BEST5】
大企業に入った20代の8割が転職を考えている…若者が「職場がゆるくて辞めたい」と訴える本当の理由
「Fランク大学に通うくらいなら高卒で就職したほうがいい」人手不足の裏で進行する偏差値至上主義の崩壊
なぜ年配上司の「3年は我慢しろ」は苦笑されるのか…「ゆるい職場で働くイマドキの若者は努力不足」の勘違い