「ながら勉強」はむしろ勉強効率をアップさせる
「息抜き勉強」の続きです。
一つみなさんに紹介したい「息抜き勉強」があります。それは「ながら勉強」です。
これは、「ちょっと疲れたから、アニメを観ながら・ラジオを聴きながら勉強しよう」というものです。
もちろん、アニメを観ながら本格的な問題を解いたりすることはできません。どちらかというとそういう頭を使うものではなく、ノートを書いたり数学の簡単な問題を解いたりします。
「ながら勉強」って、先生からもやめなさいって言われたことがあるし、あまり良いイメージがない……って思った人! 実はそうじゃない、むしろ、勉強の効率がアップする! ということがわかってきたんです。
ここで一つ、脳科学的な話をします。
みなさんは、音楽を聴きながら勉強できるタイプの人ですか?
昔から、「勉強中に音楽を流すのはいいことか? それとも勉強をジャマする悪いことか?」という論争がありました。
実は、この論争にはもう科学的な決着がついています。
・歌詞のある音楽は勉強を阻害する
・歌詞のない音楽や歌詞の意味がわからない母国語以外の言語なら勉強を阻害しない
これが結論です。つまり、歌手が歌っている曲を聴きながら勉強してもあまり効果がないけれど、BGMのような音楽であれば意味があるということですね。
だから、勉強するときにかける、歌詞のない音楽を探しておきましょう。
YouTubeには勉強に向いている音楽とか、歌詞のないオルゴール音楽など、いろんなものがあります。それらの力を借りてみるのです。
「作業勉強」は「ながら勉強」と相性がいい
たとえば数学の問題を解くときとかになんらかの音楽をBGMとして流しておくと、爽快感が生まれて、ちょっとしたスピードがついた勉強ができるようになります。
こんな風に、歌詞のない音楽はかなり勉強と相性が良いのです。
歌詞のある音楽が悪いわけでもありません。
アニメやラジオ・歌詞のある音楽などの、「若干勉強を阻害するもの」も、「作業勉強」となら相性良しです。「作業勉強」ってなんでしょうか?
たとえば、テストのためのまとめノートを作る、覚えておかなければならないことのリストを作る、数学の簡単な計算問題を解く、大事なところにマーカーを引く、などが「作業勉強」です。あまりガッツリ頭を使わなくてもできる作業ですね。
この「作業勉強」は「ながら勉強」と組み合わせるのがとてもオススメです。「ながら作業」です! しかも、歌詞のないBGMではなく、歌詞つきの音楽と組み合わせても、まったく問題なしです。ノート作り、リスト作りをしながら、アニメを観たり音楽を聴いたりするわけです。そのノートはあとから復習することは前提で、とりあえず作業として必要なものをアニメやラジオを聴きながらやるのです。
または、簡単なテストをしながらアニメや音楽を聴くのもいいでしょう。英単語のアプリで「4択のうちどれが答え?」というような問題を解きながらアニメを観るわけです。
このような「ながら勉強」「ながら作業」は、「息抜き勉強」として効果抜群です。
勉強で疲れてしまっても、息抜きでリフレッシュできます。
ちなみに、東大生の中には、落語を聴きながら勉強していたという人もいました。または、耳で日本史の授業動画を聴きながら数学の問題を解いていた、という人もいました。結構びっくりですね。
でも、それで息抜きができて勉強が続くなら、まったくもって問題なし。むしろ、やってみる価値ありだと思うので、ぜひみなさんも、自分に合った「ながら勉強」「ながら作業」を探してみてください。