子供の成績を上げるにはどうすればいいのか。子育て教室講師の高松ますみさんは「『怖い』『失敗』『下手』といったネガティブワードを簡単に使うと、子どもの挑戦意欲をそいでしまう。結果にはこだわらず、挑戦すること自体を褒めるべきだ」という――。
※本稿は、高松ますみ『高卒シングルマザーがわが子をUCLA特待生に育てた45の方法』(かんき出版)の一部を再編集したものです。
「失敗してもいいからやってごらん」は逆効果
「怖くないよ。大丈夫」
「失敗してもいいからやってごらん」
「下手でもいいからやってみなよ」
「○○ちゃんならできるよ」
あなたは、お子さんにこんなことを言っていないでしょうか?
「失敗を恐れず、チャレンジしてほしい」という親の思いが透けて見える言葉ですが、実はこれ、子どもの挑戦意欲をそいでしまうNGワードです。
言葉のなかに「怖い」「失敗」「下手」といったネガティブワードが入っているせいで、子どもが悪い妄想を掻き立てて動きづらくなることがあるのです。
「○○ちゃんならできる」と言ってはいけない
また、「○○ちゃんならできるよ」という声かけもやめたほうがいいでしょう。
「できる」という結果重視の言葉を使うことで、失敗が許されないという意識が芽生え、「もしできなかったらどうしよう」と不安な気持ちになってしまうからです。
ネガティブな言葉を避けるべきなのは、習い事など大きな挑戦のときだけではありません。日々のちょっとした挑戦についても同じです。
たとえば、1人でコップに牛乳を注ごうとして、全部こぼしてしまったときも、「何やってんのよ! しっかり持たないからよ!」とガミガミ責めたり、「あぁ〜、もう!」など、感情をそのまま大きな声に出したり、「失敗しちゃったね」「もったいなかったね」「服が汚れちゃったね」など、ネガティブな言葉を発してしまうと、再チャレンジするのを嫌がるようになります。