子供の成績を上げるにはどうすればいいのか。子育て教室講師の高松ますみさんは「『怖い』『失敗』『下手』といったネガティブワードを簡単に使うと、子どもの挑戦意欲をそいでしまう。結果にはこだわらず、挑戦すること自体を褒めるべきだ」という――。

※本稿は、高松ますみ『高卒シングルマザーがわが子をUCLA特待生に育てた45の方法』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の入り口
写真=iStock.com/wellesenterprises
わが子をUCLA特待生に育てた高卒母のモットー(※写真はイメージです)

「失敗してもいいからやってごらん」は逆効果

「怖くないよ。大丈夫」
「失敗してもいいからやってごらん」
「下手でもいいからやってみなよ」
「○○ちゃんならできるよ」

あなたは、お子さんにこんなことを言っていないでしょうか?

「失敗を恐れず、チャレンジしてほしい」という親の思いが透けて見える言葉ですが、実はこれ、子どもの挑戦意欲をそいでしまうNGワードです。

言葉のなかに「怖い」「失敗」「下手」といったネガティブワードが入っているせいで、子どもが悪い妄想を掻き立てて動きづらくなることがあるのです。

「○○ちゃんならできる」と言ってはいけない

また、「○○ちゃんならできるよ」という声かけもやめたほうがいいでしょう。

「できる」という結果重視の言葉を使うことで、失敗が許されないという意識が芽生え、「もしできなかったらどうしよう」と不安な気持ちになってしまうからです。

ネガティブな言葉を避けるべきなのは、習い事など大きな挑戦のときだけではありません。日々のちょっとした挑戦についても同じです。

たとえば、1人でコップに牛乳を注ごうとして、全部こぼしてしまったときも、「何やってんのよ! しっかり持たないからよ!」とガミガミ責めたり、「あぁ〜、もう!」など、感情をそのまま大きな声に出したり、「失敗しちゃったね」「もったいなかったね」「服が汚れちゃったね」など、ネガティブな言葉を発してしまうと、再チャレンジするのを嫌がるようになります。