受け入れ側の姿勢が問われている
もし、大谷翔平がサッカー界の選手であったなら、グラブはJFAを通じて寄贈したはずだ。JFAはグラブの使用法などの手引きをつけて、各地のキッズプロジェクトの現場に届けただろう。しかし野球の場合、そうした組織はない。ただグラブだけが、小学校に届けられるのだ。
筆者は、大谷翔平が「寄贈された学校の使用法まで想定して、グラブを贈るべき」とは思わない。受け入れ側の大人が、この素晴らしいプレゼントをどう活用するか、真剣に考えるべきだと思っている。
大谷翔平の今回の動きは、かつてない大規模なものであり、インパクトは抜群だが、日本球界がこれを、退潮ムードが止まらない野球人気を盛り返す「起爆剤」にできるかどうかが問われている。