成功する経営者は身内から嫌われる
あるドイツの研究チームは、「社会的・経済的地位が高い人にはサイコパスが多い」という結論を導き出しています。
実際に、大企業のCEOや外科医、弁護士など、世の中から尊敬される立場にある職業にはサイコパスが多いことがわかっています。いったいなぜなのでしょうか?
それはおそらく、彼ら彼女らは仕事上の要請から、他人の意見に流されることなく大胆な判断を下す必要があるからだと考えられます。その際に、他人の状況を顧みない、身勝手なサイコパシー(※)傾向が役に立っているともいえます。
例えば、米アップル創業者のスティーブ・ジョブズは変わり者だったことでも有名で、「彼のような人の下では二度と働きたくない」と訴える元従業員がたくさんいました。しかし、外から見ている分には、ジョブズは優秀かつ独創的な起業家で、とても魅力的な人物といえます。
もちろん、成功する経営者がすべてそうだというわけではありません。しかし、大きな傾向だけを見てみると、身内にとって嫌なやつほど成功するともいえるのです。
※サイコパシー 精神病質。恒常的に病的な異常性格で、社会適応に困難があるもの。
上から目線の説教をする相手は、「メタ認知」でかわす
会社の上司が、「俺って仕事できるから。この前のプロジェクトの成功は俺のおかげだから」などと、聞くのが苦痛になるような自慢ばかりをする。それどころか、「お前はマメじゃないからモテないだろ? 仕事と同じでどうプレゼンするのかが重要なんだよ」と上から目線で説教をしてくる……。
そんな自分と相手の気が合わない場合。
人が自慢や説教をするときには、脳からドーパミンが分泌されて快楽を感じています。これは中毒性があり、もっともっと……と求めてしまうため、自慢や説教をストレートに止めるのは少々やっかいです。