ダイヤモンドリングは自分用にリメイク
新しいものはともかく、古い宝飾品はもらっても現代のライフスタイルに合わない。私は母の縦爪のダイヤモンドリング(婚約指輪)大粒ひとつを中心に、自分のプチダイヤ2個を両脇に置き、カジュアルリングにリメイクした。縦爪はニットにもひっかかるから、プラチナリングに埋め込む形にしたのだ。
こういうリメイク屋さんは街のいたるところにある。私は自由が丘デパートのリメイク屋さんでやってもらった。お直し代はたいしたことなかった。地金も買い取ってくれるから、それで支払えたぐらいの金額だ。
遺品といっても、ただ取っておいてもしょうがないから、リメイクして普段使いで楽しんだほうがいい。そのほうが故人も喜ぶだろう。
思い出としてとってあるのは、父との結婚指輪と、琥珀のカフスボタン、琥珀の帯留めと、珊瑚の羽織留め、そして特大水晶の指輪である。山梨は水晶の産地だから、おばさま方は持っているのである。
母は着物を着るときに着けていたような気がするが、さすがにオバ趣味なのでリメイクしようとしたら、リメイク屋さんのおじさんに、
「これはとっといてあげなよ」
と窘められた。結局、ジュエリーボックスの肥やしと化している。
故人のローンが残っていた場合は、相続人に支払い義務が発生します。相続したくない場合は放棄することが可能ですが、相続の開始があったことを知ったときから3カ月以内と期限が決まっています。難しい場合は、裁判所に期限延長の申し立てが可能です。