「書きすぎ」はNG、400文字が目安
既述の通り、転職サイト等の職歴欄には、1つの勤務先で2000文字も書けます。しかしギリギリまで埋める人は皆無でしょう。
とはいえ、仮に在職期間が2年と短くても、「スカスカなのもどうなの?」と悩む人も多いと思います。
適正字数は、在職期間や社内での異動回数などで変わってくるため一概には言えませんが、筆者の経験では、一つの目安は400文字です。
採用人事にとっても、読みやすい文字数だからです。
テンプレートを活用する
Webレジュメを完成できず途中で挫折する人が多いため、メジャーな転職サイトなどは工夫を施していると、前に触れました。
中でも職種ごとの「テンプレート」が用意されているのは、大変心強いでしょう。「テンプレート」とは下記のようなものです。
業種:製造業(XXX系)、雇用形態:契約社員
└ 在庫管理、XXXX作業(20XX年4月~現在)
└ 生産管理報告書作成、XXXXX(20XX年4月~20XX年3月)
[ポイント(取り組みと工夫、実績、評価など)]
××年間にわたり、生産効率向上の担当として生産管理全般に携わる。また、新生産管理システムの開発プロジェクトにサブリーダーとして参加し、社内データベースの整理や関係部門との調整を行いプロジェクト推進に貢献。
何を書けば良いか、皆目わからない人にとっては、「直近の企業での経験職務」や「ポイント(取り組みと工夫、実績、評価など)」といったように項目が出されていると、大変書きやすいと思います。
ただし、他の転職希望者もこの「テンプレート」を使って書くので、内容が似るというデメリットは理解しておいてください。
なお、これで224文字です。2000文字がいかに多いか、お分かりになると思います。
文字数を減らす表現の工夫
文字数も注意点の一つですが、文書の書き方にも注意が必要です。
たとえば「テンプレート」の内容ですが、「在庫管理」とありますよね。
このように箇条書き、体言止めを駆使する方が読みやすくなります。
「1日約100件の原料が搬入されてくるため、その1件、1件にタグシールを貼り付けた後に、第2倉庫に保管します。タグシールと在庫管理システムとが連動しているため、退勤前に本日の入庫状況と共に原料使用状況を突き合わせ、アンマッチがあったら倉庫で現物を目視確認しています」などと、ついこの「在庫管理」の詳細まで書いてしまう人がいますが、ここまでの記述はいらないということです。
また「ポイント(取り組みと工夫、実績、評価など)」も、文字数を増やしてしまう箇所です。
タイトル通りだと、「こうした課題・問題点があったので改善する取り組みを実施したことで、こうした実績が残せて社内外からもこうした評価を受けた」と書くことになりますが、筆者はお勧めしていません。