世界で活躍する日本の若者たち

たとえばスポーツの世界などは典型的でしょう。

齋藤孝『60歳からのブッダの言葉』(秀和システム)

2022年11月、サッカーのワールドカップが開催されました。日本はドイツ、スペインと同じ組で、まず予選突破は無理だと誰もが諦めかけていました。

ところがフタを開けてみれば、コスタリカには負けたものの、ドイツとスペインに2対1で逆転勝ちし、なんと予選1位通過を果たしました。

堂安律選手や三苫薫選手などの新しいタレントが躍動し、日本サッカーも大きく前進しました。明らかに若い世代には才能のある選手が増え、強くなっています。

野球では、二刀流の大谷翔平選手がメジャーで大活躍し、ベーブルースの記録を塗り替えました。

国内でも、王貞治選手の55本の記録を超える日本人のホームランバッターは出ないと思われていましたが、村上宗隆選手が56本のホームランを放ち、日本人として初めて記録を塗り替えました。

ボクシングの井上尚弥選手は、アジア人初の4団体統一王者となり、世界で最も権威あると言われるアメリカのボクシング専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンドランキングで、日本人として初めて1位の評価を得ました。

彼らを見ていると、とても「最近の若い奴は……」なんて言えません。

後世畏るべし、まさにピッタリではないでしょうか。

スポーツだけではなく、あらゆる分野において、「後生畏るべし」という視点で若者に接すると、若い人との関係性も自ずと変わってくると思います。

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