財務省の「布教活動」
財務官僚の人との接し方は「呼びつける」のが基本だ。ところが、「布教活動」を行なうときだけは、自ら出向く。信者の獲得に異常なまでの執念をみせるのは、カルト教団と共通する点だ。
私が森友学園の問題で、最初に疑念を抱いたのは、財務省の職員が、森友学園が経営する塚本幼稚園を複数回訪問したことを知ったからだ。彼らは何かあれば人を呼びつける。財務官僚自ら足を運ぶというのは、何らかの魂胆があるに違いないと感じた。
ちなみに、私のところにもザイム真理教は布教活動にやってくる。
たとえば、「ファイナンス」という財務省の機関誌は、頼みもしないのに毎月送られてくる。
予算編成期になると、毎年、説明会への参加を呼び掛けるファックスが届く(最近はメールになった)。たとえば2022年にきた案内状は、次のような感じだ。
格好のターゲットとなった野田佳彦元総理
ザイム真理教による布教活動は、もちろん政治家にも向けられる。その格好のターゲットとなったのが、野田佳彦元総理だ。
民主党が政権を奪取した2009年の衆議院選挙では、大阪16区から出馬した森山浩行氏への応援演説で、野田氏はこう言った。