3つのルーティンだけでも1週間で効果アリ
▼朝食をとる(プロテインを流し込むだけでいいとする)
▼トイレにとりあえず座ってみる(出ても出なくてもとにかく座ることが大事)
▼水を意識して飲む(午前・午後・夜で500ml1本ずつが目標)
さて、このルーティンを実践してみたところ、私は1週間ほどでお通じがよくなりました。もともと出るときは出るタイプなので、体にリズムがついた印象です。なお、これは拍子抜けするほどラクにできたケースなので、もともとしつこい便秘に悩んでいる方がいたら、医師や近所の薬局の薬剤師さんに、お薬について相談してみるのもいいでしょう。専門家の指導の下で服用すれば、効果は抜群です。
とはいえ、中長期的に便秘を解消するのは「定期的な運動」「適切な食習慣」です。ぐるぐるしてしまうというか、健康的な生活ができないと、どんどん不健康になる負のスパイラルがあることが見えてきて、ツラいですね。脂肪がついたなら、その減量もしなければなりません。そのための運動と食事については本書で手厚く説明します。
ここでは、ただ「便秘を解消せよ」と言われるより、3つのルーティンまでブレークダウンする方が、具体的な行動のイメージがつきやすいことが伝わったのではないかと思います。
※1:『2019年 国民生活基礎調査』厚生労働省により2019年に実施。訪問・回収方式(一部は郵送)で30万世帯、72万人を対象にした。
※2:Fukuma, S., et al., Association of the National Health Guidance Intervention for Obesity and Cardiovascular Risks With Health Outcomes Among Japanese Men - JAMA Intern Med. 2020 Dec 1;180(12):1630-1637.
京都大・福間らにより2020年に発表された研究。メタボ健診を受けた40~74歳の男性約7万5000人が参加した。メタボ健診をしてもしなくても、3~4年後までには体重や血液検査の値に有意差がなくなることを明らかにした。
※3:Fukuma, S., et al., Impact of the national health guidance intervention for obesity
and cardiovascular risks on healthcare utilisation and healthcare spending in working-age Japanese cohort: regression discontinuity design - BMJ Open. 2022 Jul 29;12(7):e056996.
京都大・福間らにより2022年に発表された研究。メタボ健診を受けた男女約5万人が参加した。メタボ健診により受診率は低下したものの、医療費抑制効果は認められなかった。
※4:Yamada, Y., et al., Variation in human water turnover associated with environmental and lifestyle factors - Science. 2022 Nov 25;378(6622):909-915.
国立医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN)らにより2022年に発表された研究。成人が1日に失う水分量を正確に導く計算式を明らかにした世界でも珍しい研究。