つらい経験も「一つのステップ」

最初の妻の気持ちが冷めなかったら、ハドソンの単身者用アパートに引っ越すことはなかった。廊下の先に住むリタという女の子と知り合うこともなかったし、その子の友達のレスリーと恋に落ちることも絶対になかった。そして1年後にレスリーのところに転がり込んで、その1年後にプロポーズすることもなかっただろう。

ニール・パスリチャ『9ルール 自分を変える「黄金の法則」』(大和書房)

レスリーと結婚することもなかった。

そしてレスリーが「ハドソン」と名づける息子の父親になることも絶対になかった。

当時はわかっていなかったけれど、僕は過去を吸収し、それが僕の未来をつくった。

しかも、これは僕にだけ起こったことではない。

僕らみんなに起こっていることだ。

あなたにも。僕にも。僕らみんなに。

倒れそうになったとき、ストーリーに続きを書き足せば、前に進み続けられる。次に、スポットライトをずらせば、自分を責めずにいられる。それから、最後に試してみてほしい。今起きていることは、「一つのステップ」だと考えてほしいのだ。

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