ダラダラする人は「ハメをはずしすぎ」
オーストラリア・アデレード大学のアマンダ・タイラー氏は、16人の実験参加者を2つのグループにわけ、片方のグループには週末にも平日と同じ時間に眠ってもらう条件を設定。
もう一方のグループには3時間の夜更かしをしてもらう条件を設定して、月曜日の調子を調べてみました。
その結果、3時間の夜更かしをすると、翌日の月曜には、おかしな時間に眠くなったり、疲労を感じやすくなったりすることがわかりました。
「週末だから、徹夜でゲームをするか!」
「週末だから、朝まで飲みあかすか!」
そんなことをしているから、月曜にダラダラすることになるのですよ。
ダラダラする人には、「ハメをはずしすぎてしまう」という特徴があるといってもよいでしょう。
気晴らしをするにしても、ほどほどにしておくというか、節度を守ることはとても大切です。平日だとか、週末だとか、そういうことに関係なく、毎日、同じようなリズムで生活していたほうが、気分の変調もなくなるので、かえって心理的にとても安定していられるので望ましいと思うのですが、いかがでしょうか。
ダラダラしがちな人は、生活のリズムを一定に保つことを考えてみるとよいですよ。
生活のリズムが狂ってしまうと、精神的にも、身体的にもものすごく疲れっぽくなってしまい、やる気も出せなくなってしまいますからね。
冬にダラダラするのは当たり前と割りきる
冬になると、気だるく感じて、腰が重くなることはありませんか。いったんこたつに入ると、トイレに行くことさえ面倒に感じてしまったり、お風呂に入る時間なのに、ダラダラとテレビを見つづけてしまったり。
だれでも冬になるとこういう状態になるのですが、これは人間が進化するうえで適応的に身につけてきた本能のようなものなので、どうにもなりません。逆に言うと、冬にダラダラしてしまうのは、何の心配もいらない、ということです。
「季節性感情障害」(SAD)という言葉を聞いたことはないでしょうか。「冬季うつ」という言葉も同じような意味なのですが、秋から冬になると、人間はどうもやる気が出なくなってしまうのです。
カナダ・ヨーク大学のキャロリン・デイビス氏によると、これは遺伝子的にプログラムされている自然な現象らしいですよ。
今でこそ、冬にも食べ物には困りませんが、昔は、そうではありませんでした。冬にはどうしても食料が乏しくなるので、こんな季節にはなるべく身体を動かさず、エネルギーを保存するようにしていた人間のほうが、生き延びる可能性が高かったのです。
そのため、私たちは、冬には抑うつ的になって、余分な活動をしないように遺伝子がブレーキをかけるように進化したのだ、というのがデイビス氏の説明です。