「持っているだけの資産」より「使える資産」を

もちろん借金をコツコツ返していけば、だんだんと自分の資産になっていきます。でも完済するまでの間、その資産は一銭も生みません。生まないどころか、利子という形でバカにはならないお金が出ていきます。

さらに残念なことに、家は使っている間に経年劣化していきます。まだ自分の資産になっていないのに、リフォーム代がかかるというのも、なんだかむなしい話ですよね。

それにほとんどの場合、住宅ローンという借金の担保は「命」です。働き続けて、もし途中で死んだら、専用の生命保険で完済する仕組みになっています。

それでは命と物件を担保に取られて、銀行のために働いているようなものではありませんか。

そんな借金をするくらいなら、株でもなんでも、お金が自分でお金を生んで自動的に資産が増えていく運用をするべきでしょう。

池本克之『「それでも稼ぐ人」33のルール 景気も、環境も、学歴も、年齢も、この人には関係ない』(三笠書房)

そうしてまとまったお金ができたら、キャッシュもしくは一部短期のローンを組んでマイホームを建てればいいのです。

ただし、不動産投資としてアパートの一棟買いなら、借金して持つ価値があります。なぜなら家賃収入という形でのインカムゲインと、売却したときのキャピタルゲインと、お金を生み出す仕組みを2つ、備えているからです。

ようするに、

「ただ持っているだけの資産よりお金を生み出してくれる資産を持つべきである」

というのが私の考え方であり、「それでも稼ぐ人」の考え方であるといえるでしょう。

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