また、外資企業は、特定のスキルや経験を持つ人材に対して、高い初任給を提示することがあります。たとえば、英語力が高い人や専門的な知識や技術を持つ人は、より高い初任給が支払われる可能性があります。

外資は職種や役職によって大きく異なる

しかし、外資だからといって必ずしも初任給が高いわけではありません。職種や役職によっても初任給が異なります。

たとえば、エンジニアやデータサイエンティストなどの技術職や、戦略コンサルタントなどの専門職は、比較的高い初任給が設定されます。逆に言うと、こうした特定の職種以外に就くと、同じ会社であっても初任給が低くなることがあります。

初任給の高さを期待して外資系コンサルティングファームに入社したAさんは、希望とは異なるリサーチ部門に配属されました。国内コンサルティング企業に入社した大学同期と比べると初任給が低かったそうです。

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英語ができれば仕事ができるわけではない…

また、英語力を武器にして外資に入ることはできます。

欧米系の外資企業では、上司や同僚、本社メンバーとコミュニケーションを取るには英語は必要です。英語が話せる人を優先して採用するのは理にかなっています。

しかし、英語が話せることと仕事で成果を残すことは必ずしも一致しません。

海外の大学を卒業して、初任給の高い外資企業に入社しても、そのあとの熾烈しれつな競争においては英語が役立たないことも多々あります。