画像の出典を検索してみるのも効果的
数回試してみるとわかるが、ぱっと見ではどちらも本物の画像に見える。先ほどのディープフェイクを見抜くコツを意識して画像を見てみると、少し違和感を覚えるものもあるが、見分けるのは容易ではない。これらを見抜くためのコツは、現在のGANの技術を仮定したものであり、ステーブル・ディフュージョンなどの新手法や別の方法ではどうかについては、まだあまり知見がない。そして、AI技術の発展によって、これらの不具合が改善されたディープフェイクが登場することは確実だろう。
最後に、簡単だが、ディープフェイクかもしれない画像と出会ってしまったときのノウハウとして、ぜひ実践してほしい方法を紹介する。それは、グーグル画像検索やティンアイ(TinEye)などで、画像の出典を調べるということだ。もし、ウェブ上の画像を合成して作られたディープフェイクならば、出典を見れば見抜けることも少なくない。コンテンツを調べるよりも出典を調べるほうが、作業としてははるかに簡単だ。