最初にチェックすべきなのは背景の「ゆがみ」「うねり」
AI技術で生成した顔画像を見抜くためのコツを解説する。まず、背景を確認してほしい。壁のタイルや継ぎ目がうねったり、背景がゆがんだり、消えたりしているように見える場合、GANなどで合成された画像であることが疑われる。
洋服や装飾品などの身に着けているものも確認しよう。メガネのフレームが左右非対称になったり、イヤリングが不自然な配置になっていたり、シャツの襟におかしな折り目があったりしたら要注意だ。
次に、人物の顔を確認してほしい。GANによって作られた口は、しばしば形が崩れて見え、歯が余っていることもある。また、額から髪の毛が生えたり、耳や首から髪の毛が飛び出したりしている。顔を照らす明るい光が、異なる角度から同時に目に当たっているように見えるのも、GANの不具合の典型例である。
見分ける練習ができるサイト
これらのコツを踏まえた上で、ディープフェイク顔を見抜くための練習をしてみよう。下のスクリーンショットは、ワシントン大学の研究グループが開発した「どっちの顔が本物?」(whichfaceisreal.com)というウェブサイトのものである。同研究グループは、合成された顔画像と実際の顔画像を見分ける訓練に役立つよう、このウェブサイトを公開した。公開後2週間で400万回以上プレイされたという。
このサイトを訪れると、顔画像が2枚表示される。一方は本物の顔画像で、もう一方はGANで合成した偽の顔画像である。本物の顔画像は、クリエイティブ・コモンズやパブリックドメインから、肖像権の問題をクリアした顔画像を集めたFFHQというデータセットからランダムに選ばれる。偽の顔画像は、GANで架空の人物の顔写真を生成する「この人物は存在しない(This Person Does Not Exist)」というウェブサイトの素材からランダムに選ばれる。

